10月7日(金)
5日の夜、
仕事のイライラを引きずったまま、コンサート会場へダッシュ。
リュートと、ソプラノ、メゾソプラノの3人だけのコンサート。
イギリスの古い(16世紀ごろ)音楽。
私はあまり歌は聴かないし、
この頃の音楽には正直言って興味はなかったのだけれど、
なんだかリュートが聴きたいなと思ってチケットを買ってみたのだ。
歌は見事だったが、
やはりどちらかというと私の耳はリュートに集中していた。
夜、テーブルランプの穏やかな灯りの部屋で、
ソファに座って静かに聴いているようなそんなイメージ。
音楽は全然ちがうのだが、
なぜかボサノヴァの Corcovado を思い出してしまう。
私の中のケモノもしばしお休み...
ところで、この日興味深い曲がひとつ。
その昔、プログレファンなら誰でもご存知、
こんなアルバムがあったが、
なんと、男児を産めなかったため、ヘンリー8世に殺された、
彼の2番目の妻、アン・ブーリン、その人の作った歌が
この夜のプログラムにあったのだ。
彼女は音楽に秀で、リュートも巧みに演奏したそうで、
自らの死を前に書いたという、
O Deathe Rock Me Asleepe (old English です) という曲。
Women's Voices: Five Centuries of Song