10月27日(木)
偶然見つけた1枚。
感激の一枚!
Segovia。
彼のギターがただ聴けるだけでなく、
自身の生い立ちや、ギター職人ラミレスとの出会い、
音楽への想い、ギターへの愛、などを彼自身が語る映像、
彼の最後の家となるCosta del Sol の Los Olivos、
美しいGranada 、Alhambra の映像、
彼の詩の朗読(ヒメネスの「プラテロと私」より)と
それをもとに創られたテデスコの曲の演奏、
Alhambra での演奏...
とにかく、魅力的な映像と音楽のいっぱい詰まった一枚。
ギターはオーケストラの楽器すべてを表現できる、と言い、
奏でてみせるのだが、
ギターがこんなに多彩な音色だったかと驚かされる。
彼の弾くChopin の Prelude を聴くと、
まるで、ギターのために創られた曲を聴いているように感じる。
ビアノの詩人と言われる Chopin の曲なのに、
まるで、ギターのほうがこの曲にふさわしいかのような。
何よりも彼はギターに、ギターの創る音楽に魅せられており、
それが聴くものを魅了する。
彼は自身がギターを弾くことを destiny と何度も言っていたが、
このように何かをなし得た人々は皆、同様のことを言っているように
思える。
ある時、天啓のように、
自分がなすべきことを、自分にはこれしかない、と悟る。
gifted people 。
生まれ変わることができるとしたら、
そんな人生を歩むことができたら...
それ以上幸福なことはないと思える。