9月19日(月)


ここのところずっと仕事で結構夜遅くなり、

帰ってから片付けなどしているうちに眠くなってしまって、

リハビリもできないありさま


だったのだけれど、


うふふ、きのうからしばしのお休み!


たっぷり眠って、掃除など終わらせて、

久しぶりにリハビリ兼練習をする。


幸せ!


その間に録画した芸術劇場をきょう観る。


Joshua Bell の Beethoven Violin Concerto はよかった。


とても繊細で表現豊かな演奏。


あまりこの曲のファンではないけれど、

きょうはしっかり聴いた。飽きさせない集中力。


誰々のカデンツァと言われてわかるような通ではないとはいえ、

自作のカデンツァも違和感がなかったように思う。

もうちょっと長くてもいいくらい。


もちろん、Bell だけでなく、オルフェウス室内管弦楽団の

一糸乱れぬ透明感溢れた演奏もよかったのだろう。



午後は、ドレスデン国立美術館展最終日に行く。

予想通り混んでいて並ばなくてはならない。


どちらかというと、博物館に来たのかなという感覚。

美しい武具の数々、トルコへの憧れが印象に残った。


絵に関していえば、もう少し後の時代のものが好きなので

それ自体であまり惹かれるものはなかったけれど、

絵から見える当時の風俗が興味深かった。


朝から殆ど何も食べず、だったので、

帰りに Hard Rock Cafe に寄って、お腹いっぱい

食べてしまいました。


後悔...カロリーじゃなく、お財布の問題。



Bell は Mendelssohn を以前聴いた時より

今回の Beethoven の方が格段によいと感じたのですが、

やはり時の流れのせいでしょうか♪



Mendelssohn・Beethoven Violin Concertos





Mendelssohn・Beethoven

Violin Concertos









9月13日(火) こんどはROCKで。


土曜の夜、

Y女史のところ にお邪魔したら、こちら へどうぞと言われ、

のこのこと行ってしまった。


あああ興奮!


ほんとに、お宝映像だ!


72年愛好家としては泣けてくると思いつつ観だしたら、

この夜は72年のみならず、全部の年を

気になるもの全部観てしまったのでした。

のみならず、MTVのフィルム まで観てしまったのでした...朝だ...



その気になるものだが、


私は80年に入る頃には、もうほとんどロックは

聴かなくなっていて、いくつかのバンド名とかがわかるくらいだ。


そんな中、とある店でかかっていた曲に魅了された。

曲と声。


誰なのかいろいろ手を尽くして調べて、

それが、Depeche Mode だと知り、久しぶりにロックのCDに夢中になった。




Songs of Faith and Devotion



Songs of Faith and Devotion








Ultra





Ultra






この2つのアルバムをほんとに久しぶりに聴きかえしてみて

改めて気に入ってしまった。


UKというかブリティッシュというか、

あの伝統的な低い声、重い音に魅了されてしまう。



そんなわけで、私が彼らを知ったのはすごく遅く、


vocal の David Gahan (日本では、「ガーン」とされているようですが、

gone のように発音するのが正しいと書いてありました。)は


髭を生やし、陰鬱な雰囲気を漂わせていた。


それが、81年の彼らのフィルムを見ると、!!!!!


若いっ!!! 若すぎる!!

つるつるぷるぷるの若者が蝶タイでニコニコして歌っている。


81年というと、19歳? まるで少年、まるで高校生のようだ。


この楽しそうに踊りながら歌っているつるぷる少年が、

やがてヤク中に苦しみぼろぼろになっていくなんて...

...


最近は立ち直ったそうで、10月には新しいアルバムもでるらしい。

買ってみようかな。


と思っております。



※ ところで、私は耳も悪いらしく、彼らの曲はみんな、

 この Gahan が歌っているものと思っていました。

 MTVの clip には、Martin Gore の Vocal の曲がいくつかあり、

 A Question of Lust で真摯に歌う彼の姿が観られます。





9月13日(火)


ここのところ、「詩と音楽」がテーマの講座やコンサートに

いくつか参加してみた。


ドイツ語の詩と音楽、フランス語の詩と音楽。


どちらも原詩の持つ響き、に惹かれるからというのが

一番の理由なのだが。


つい先日行ったなかで、面白かったのが、

ドビュッシーの「ビリティスの歌」。


これはもともと、ドビュッシーと親しかった詩人、ピエール・ルイスが


「サッフォーと同時代のギリシャの女流詩人が書いた詩の仏訳」


と偽って発表した、実は自作の詩集があり、


そこから取られた12の詩の朗読とパントマイムのための付随音楽を

ドビュッシーが作曲したというものだそうだ。


-ビリティスは、牧場の自然の中で育ち、

 やがて恋を知り、欲望にめざめる。


 そしてレスボス島に渡り、ナシムディカという娘と

 愛の日々を送ったあと、


 島を離れ、娼婦として過ごし、

 老いて死んでいく。-


詩の一部を紹介すると、

-知るがいい、お前は美しい。

  花と香気で膨らんだ豊かな髪の重みで、

  お前は顔を傾げ、

  柔らかなまぶたはかすかに開き、その脇腹は

  性愛の動きに飽いている。

 

  乳房の重みに疲れたからだには、

  細く残る爪痕と口づけの青い痣。

  腕は強く抱き締められたせいで赤らんでいる。

  愛されたのだ、からだの線のいたるところが。-



この朗読とパントマイムの会は、1901年2月7日に、パリで

300人の観客を前に、女性による詩の朗読、音楽の演奏と共に

(2本のフルート、2台のハープ、1台のチェレスタ)


全裸の女性たちによるマイムが行われたという。


(うーーん、全裸って、私はあまり見たくないけど。)



私の行ったコンサートでは、


まず、ビリティスの生涯(実話ではないが)についてあらすじが解説され、


フランス人男性による原詩の朗読と日本語の字幕スクリーン、

そして、フルートとピアノの演奏


が、交互に行われた。


このような試みは、私のように不勉強で活字の苦手な者には

イメージを広げるのにとても効果的だった。


活字だけを読むのとは違い、

官能的な娘の姿がより鮮明に浮かび上がる。


いかにもフランス的なエロスの世界。


エマニエル夫人の映画など、思い出してしまう。



Debussy: Music for Flute




これはそのまま詩の朗読がついています。

 

Debussy / Music for Flute




ところでひとしきりこのような世界を楽しんだのだが、

ずっと続くと少々倦んでくる。


他に紹介された、いくつかの詩の中で、


-きみが身を乗り出しているバルコニーまで

  登っていきたい… いろいろやっても空しいばかり

  バルコニーはあまりに高く きみの白い手は

  差し伸ばしたぼくの腕まで届かない。-


                      - テオフィル・ゴーチェ


この詩がずっと心の中に残った。


なんということもないようなのだが、

今失われてしまっている何かがここにあるような気がして。





9月6日(火)


The Slider (紙ジャケット仕様)




Metal Guru







心を熱くさせるイントロ。


1972年前後が、Rock における Golden Years だと信じる

私にとって、冒頭の Bolan のシャウト(?)は

その輝かしい時代の象徴のように感じられて

気分が高揚してしまう。



9月6日(火)


The Very Best of Cream



Cream / White Room






このイントロで私は音楽のエクスタシーを知りました。


当時の私にはラジオぐらいしかメディアがなく、

いつも曲名等を聞き逃し、誰の何の曲かわかったのは

少し後になってからでした。


この曲が流れるとラジオに突進し、ボリュームを上げて

苦しいような快感に身をまかせていました。


でもその後、私は彼らのファンにはならず、

プログレだとかグラムロックだとかに

夢中になっていくのですが。



9月4日(日)


Pepe Romero & Tomatito のコンサートに行ってきました。


全然ギタリストには詳しくないのですが、


クラシック・ギターやフラメンコには

心惹かれるものがありますので、

その両方を味わえるというこのコンサートは楽しみでした。


コンサートは3つのパートに分かれていて、


パート1は、Pepe の弾くクラシック、


パート2は、Tomatito のフラメンコ、


そしてパート3は2人のデュオ。


パート1を聴いた時、ひとつ思ったことは、

私はかなり前の方の席だったので、よく聴こえましたが、

後ろの方の席の方たちは、マイクなしで小さな音のニュアンスまで

聴こえたのでしょうか?


その後の Tomatito はマイクを使っていたので、

余計それを感じてしまったのですが。


Tomatito のフラメンコは、曲を知らないので、

即興がどのくらいはいっているのか、など

全然わからなかったのですが、

他のメンバー(ヴァイオリン、パーカッション、ベース)ともども

非常にソフィスティケイトされたクールな印象を受けました。


Pepe は、パート1のソロの時もよかったのですが、

パート3のデュオでの方が、よりエキサイティングに

解放された感じで盛り上がっていました。



クラシックギターの音色はとても intimate な

感じがあるように思います。



この夜はそれをたっぷり堪能することができました♪-------------



Pepe Romero / Famous Spanish Guitar Music

Pepe Romero / Famous Spanish Guitar Music

← だいぶ若いです。

Leyenda とか Serenado Espanola

などなじみの曲が。




The Art of Pepe Romero / Guitar Favorites



  ← 今の彼。



The Art of Pepe Romero / Guitar Favorites


  Albeniz 。




Tomatito / Aguadulce






Tomatito / Aguadulce


新しいアルバム。







Paseo de los Castanos [FROM US] [IMPORT]




Tomatito / Paseo de los Castanos


コンサートの曲が殆ど入っています。

熱くなれます!





☆ おまけ: ちょっとフラメンコじゃなくなってしまうのですが、

 La Vacilona しびれます。


Tomatito & Michel Camilo / Spain




 Tomatito & Michel Camilo / Spain







8月30日(火)





を見ていたら、なんと、飛鳥 幸子の漫画のリクエストがありました。


飛鳥 幸子!


懐かしい! 読みたい!


映画を観ているみたいなお洒落な雰囲気の彼女の漫画は、

子供の頃大好きで、


その後大人になってから、鶴巻町にある現代マンガ図書館

「白いリーヌ」だとか、

「怪盗こうもり男爵」(これはセリフが超お洒落でたまりません!)


なんかの古本をちょっと高いけど買っちゃったくらいなのですが、


手にはいらなかったのが、


「ナポレオン・ソロ」 なんです。


これは、その昔のTVシリーズで、

ロバート・ヴォーン扮するナポレオン・ソロと

デビッド・マッカラム扮するイリヤ・クリヤキンの2人が

主人公のアクションもの。スパイもの?


を飛鳥幸子がマンガで作品化したものです。


(※ さいとうたかお氏も漫画化してらっしゃるようですが、

   申し訳ありませんが、あの男臭い雰囲気では

   全く別物の仕上がりと思われます)


復刊ドットコムのコメントによれば、

飛鳥幸子はこのドラマのファンだったそうですが、


わかります。すごく。


なんたって、このドラマはアクションといっても

とにかく2人の会話が素敵。お洒落。

(子供だったので、雰囲気しか覚えていませんが)


吹き替えは嫌いなんですが、

これに限って、すごくマッチしていたと思います。


当時、チャンネル権がなかったので、

ちゃんと全部観られなかったのが今でもとても残念で、


漫画もこのドラマも、是非是非もう一度観たい!!


ちなみに、子供の頃は

イリヤ(つまりデビッド・マッカラム)のファンだったのですが、

先日当時の写真をみたら、

ロバート・ヴォーンの方が好きかも、と思っている自分がいて


......時の流れを感じました。



テーマミュージックとかも覚えていない...残念。


Oldies って苦手なんですが、

怪盗こうもり男爵にでてくる女性達は、この頃の人かなーなんて

思っていました...

今見ると、漫画の彼女たちのほうがもうちょっとシックかな♪


Connie Francis






Connie Francis









----------------------------------------Oldies よりこっちかな?



Romance





Sinatra







8月21日(日)


Summertime について、他の方が書いているのを読んで、

私も書いてみることにした。


私にとっての Summertime といえば、もうこれしかない。



Janis Joplin / Pearl



Janis Joplin / Summertime







詩の内容とは裏腹に

ふり絞るような声でシャウトするJanis の Summertime と


照りつける夏の日差しとに


全身が切り刻まれるように引き裂かれるように


快感がしみわたっていく。



夏は、Janis そして the Doors で ♪------------------------


8月19日(金)


自分の育った区のホールへ、チケットを買いに行った。


窓口販売で余った場合のみ電話受付というので、

仕方なく、仕事を午前中休んで頑張って行ってみた。


ついてびっくり。


予定より30分くらい前に行ったのだけれど、

既に並んでいる方々が、年配の私よりも更に更に年配の

方々ばかり。


特にファンというわけではなく、

区民の楽しみを享受しに行く感じらしい。


その後、懐かしいのであたりをぶらぶら歩いてみると、

浮世絵美術館というのができていて、

それほど時間がかからなそうだったので入ってみた。


11時から開館であるが、すでに少し待っている方々がいた。

これも年配の方々である。


皆様すごく元気ですね。


あのぐらいになっても、朝早く起きてチケットのために並ぶだろうか?


体力に全く自信のない私。その前に、生きてるかな?



ところで、わが街は子供の頃から全く変わってしまっている。


背の高いビルばかりになって、

中学なんて、ハイテクビルみたいである。


友達とよく行ったレストラン(庶民的な)はなくなってしまったし、

小学校低学年の頃、お小遣いを持って石森(当時)作品を買いに行った

秋田書店ももうなかった。


この秋田書店は、出版社ではないのだけれど、

出版社の秋田書店の漫画本を主に扱っていて、

プラモデルなども売っているおもしろい店だった。


サイボーグ009なんかを1冊づつ集めた思い出深い店だったのに。


男の子みたいだけど。



この街を後にする時、

何故か、もうここには住むことはないんだろうなと漠然と感じた。


バイバイわがふるさと。




初めてライヴを観た時、彼のバンドネオンは勿論だけど、

近藤久美子さんというヴァイオリン弾きにシビレました♪-----------



Agua Verde




Agua Verde







8月16日(火)


先日コクトー展に行き、DVDが出ていることを知ったので、


早速調べたら、そこで売られていたものの他、もう1本出ており、


2本とも買ってしまった。


  Jean Cocteau 真実と虚構


Jean Cocteau 知られざる男の自画像


2本とも見所満載、見応え充分、ゲストその他も豪華メンバーで

話し出したらきりがないのだが、



特に驚くのは、コクトーがこんなに饒舌であったかということ、

(ほんとにすごい! 特に「知られざる...」の方では全編コクトーが

しゃべりまくります!)


そして、同じくこんなに多作であったかということだ。


そもそも私が初めてコクトーの作品として知ったのは、多分


恐るべき子供たち






恐るべき子供たち







であり、そんなわけで長らくものを書く人だと思っていたのだけれど、

いつだったか絵も描く人だと知り、そして、映画も撮る人で...


そして今回、このDVDでは、圧倒的に絵と映画の世界だ。

といっても、彼の話すことばそのものが詩であり、

絵も映画も彼の詩を表現しているということかもしれないが。



あの細い身体から想像もつかぬほど、

エネルギーがほとばしる作品の数々に圧倒される。


特に、「知られざる...」のなかの、サント・ソスピール荘という

地中海のとあるご婦人の別荘を飾る彼の絵が

次々に彼の解説によって紹介されていく場面では、

少し前まで、ほとんどさらさら描いたような線画ばかり見てきた私は

今までのイメージがすっかり覆された。


ここでも、線画はたくさんあるのだが、

創造の神が彼に乗り移って芸術を爆発させているかのようなのだ。


パリの都会的なコクトーではなく、

もっとプリミティブな世界がそこにある。


パリのコクトーと地中海のコクトーがいるのだ。




コクトーの飾った教会や別荘。


見られるんだろうか?


地中海にも強く惹かれているので、いつかぜひ行ってみたい。


......いつ?


----- パリではサティ、地中海では、バッハとヴィヴァルディでした♪---


             眠いのでおしまい。